TBSのTV放映を終えて。感想と補足【性犯罪厳罰化、集団痴漢】
出演していた、TBSNEWS23の放映が終わりました。
担当してくださったTBSの兼井さんは出演されていた山本潤さんの報道の勉強会で勉強されており、取材から、その後に至るまでずっと細やかに気を配ってくださっていました。
それでもメディアというのは番組を見るまではどういう言葉や場面がどのように使われるか、わからないので思っていることが伝わらず、誤解されることがないか物凄く怖かったです。
特殊な苗字なので家族が傷つかないか、そういうこともすごく気になりました。
私が被害に遭ったことで、沢山の人に心配をかけ、傷つけたことの罪悪感で2,3年表立った活動を控え悩んでいたことも関係しています。
それでも私は、絶対に後悔しないと確信していましたし、今もしています。
たとえ上手く出来なかったりしても、自分はその後悔やあったことをよかったことに変えるために自分を省みながらも努力していくだけだと思っています。
私のただの感想としては、もう自分が喋っているのがTVに写っている時点で経験がないので、不思議な感じで
この時鼻すすってたの撮影めちゃくちゃ寒かったから鼻出てたんだよなぁ
とか
緊張して話してる上に寒くて顔険しいなあ。
とか
自分ってこんな話し方してるのかなぁ…
のような
しょうもないごく個人的な感想を感じていました笑
放映の内容ですが、性犯罪について詳しく知らない方にもわかりやすい、ニュートラルな報道だったのではないかなと思います。
性犯罪の問題点と今回の法律改正について、被害が表面化しないことやセカンドレイプの問題、被害後強く、そして長く苦しむという論点をしっかり抑えていたように思います。
もっと可哀想に、描くことだって出来たと思います。
できるかぎり恣意的な「被害者像」を除いてくれたと思います。
実名で顔を出して、というのは私の要望でした。
それは、匿名で、顔がモザイクで、というのは、そこに確かに存在するという感覚が薄れてしまうと思うからです。
調べれば私は実在することは分かりますし、存在することだけは確認できるはずです。
自分と関係のない世界の話、作り物のフィクションの世界の話ではないということを訴えたくて、実名、顔出しでずっと活動させていただいています。
以前の共同通信の取材でも実名で記事にしていただいていました。
番組として伝えたいことには問題ない範囲ですが、時間に限りがあることもあり、情報が不足していたり、うまく伝わってなかったかもしれないこともあるかもしれません。
ブログで補足説明をしておこうと思います。
まず集団痴漢に関して、今回の法改正については、詳しいことは別の記事に書きました。
集団痴漢は正確には通学中ではなく、その時春休みで、髪を切りに行った帰りで夜の20時くらいでした。
そして、小田急線が写っていますが、被害に遭ったのは埼京線です。
私と同じ埼京線で、実際に囲み痴漢の被害に遭った女性がTVに対する反応をくれたことで、やっぱり他にも被害に遭っている女性がいるんだなと改めて思いました。
私の同級生も埼京線で似たような被害に遭っています。
それは埼京線は乗車率が高く駅間が長く、かつ、先頭車両の一番前は逃げ道をなくすのに好都合ということが関係しています。
私はセカンドレイプをなくしたい、というのが一番目下の目標です。
性暴力に対する正しい知識をつければセカンドレイプがなくなり、そのことで性暴力が起きにくい社会になると思っています。
セカンドレイプが起きることは加害者にたいして、都合がいい状態になるのです。
被害に遭った人がこれ以上傷つかないために、性犯罪とは、性暴力とはどんなことなのかということを知ってもらう
というのを軸にしています。
今後法律や支援制度含め、被害に関する知識、対応に関する知識も、ブログでも公開し、
勉強会なども定期的に開きたいと考えています。
放映前は私よりも先に理事長の中野さんを始め他の方々が告知してくださり、
放映が終わり、知人、友人が連絡をくれて励ましてくれたり応援してくれることが本当に嬉しかったです。
自身も大変なのにも関わらず、直後に山本潤さんが連絡をくださったのも感激しました。
私はまだまだまわりの方に比べ、余裕が足りず、未熟だなあと感じます。
放映を見て応援してくださった方、本当にありがとうございました。
もし、見て、少し調べたい、知りたいとか、被害を無くしたいと感じてくれる方がいてくれたら嬉しいです。
TBSのウェブサイトに動画がアップされると伺っているので、公開されたらまたご報告致します。
感想を追記しました。