今回の性犯罪法改正についての考え
私は2014年11月に性犯罪の罰則に関する検討会にしあわせなみだとして参加し、プレゼン後当事者として意見を述べました。
私は単に罰するために刑期を長くするのでなく、厳罰化するのではなく、加害者更生を目的とした厳罰化が必要と考えています。
番組でもあったように、刑期の最中にしっかりと加害者更生プログラムを実施する体制を整えることが大事と考えます。
私は痴漢にもよく遭いましたが、警察に訴えた限りでほとんどが、常習犯で再犯者でした。
執行猶予中に痴漢をした人もいました。
これらのことからわかるように、痴漢で人生は終わらないです。
報道もされなければ、病欠にしてしまえば会社に連絡されるケースも少ないです。
ちなみに、犯人も警察に行ったらすぐ認めており、下着の中から手を引き抜いているため、私の体液も検出されており、冤罪ではないと確信を持てます。
裁判をした大学2年生のときの強制わいせつ事件も、おそらく常習犯でした。
そして、まったく罪の意識がありませんでした。
このような再犯が起こらないためには、自分は何が悪かったのか、としっかりと考えなおすことが出来、罪を認識できるようになる必要があるのです。
罪を認識できない加害者は、何らかの原因で認知に歪みを抱えています。
過去に何らかの加害を受けていたというケースも多いです。
それを治すことが必要です。
そしてなによりも法律で私が必要だと思うのは法の適用を広げることです。
脅迫、暴行を含まなければ性犯罪として、認められないこと、
性器の挿入がなければ強姦罪として認められず、強制わいせつで罪が軽くなること。
つまりは男性は強姦罪が適応されず、また道具の挿入や、同性などの被害は正当に扱われません。
そういう制限は撤廃する必要があると思っています。
私は非親告罪にする必要があると思っています。
被害者が被害後すぐに自分で訴え出るのは難しいです。
被害直後は解離症状担っていることが多く、精神的に不安定です。
また被害に遭ったと認識して良いのかわからない、という状態になります。
これは自分が悪いからしかたがないのではないか自分を責めることが多く
訴え出ることができません。
また上下関係のある相手だと、訴え出ることが難しいです。
そこで、それを見ていた、気づいた人が通報をして、捜査を始められることで
自分が被害に遭ったと他から見てもこれは性犯罪なんだと思うことができると思います。
しかしそれは慎重な捜査や、現場の対応が整っていることが大前提です。
大事にしたくないという被害者がこれ以上傷つくことが少ないように、本人を傷つけないような仕組みを整えることが大事になってくると思います。
そこに関しては実際どうなるのかがわからないことも多いのではっきりとまだこうだと言えません。
法を改正し整えるということだけでは確かに解決しない問題は多いかもしれません。
それでも法が変わるという動きは大事なことで、それによって余計に傷つく人が減るように、変わっていくと良いと思います。
法を整えたことをきっかけに現場への研修等が実施され、対応が行き届くことを望みます。