女性の「カワイイ」は好みの部分一致である。女性のカワイイを自分なりに分析してみた。
先日女性のカワイイは味がするという事だ
というツイートを見ました。
世の男性の皆様、大変お待たせ致しました。
— FORCE@3/27FOX貸切 (@saksakstar) 2016年3月10日
昨夜彼女と『女性のカワイイ』について1時間半話してカワイイを紐解きました。
ご査収下さい。 pic.twitter.com/TN50lKt4gw
見て、同意できる部分もあるけれど結構違うぞ?と思いました。
自分なりにカワイイの正体について分析してみようと思います。
※全ての女性がこうだ、全ての男性がこうだ、ということではなく、こういう傾向にあるのでは?ということなのであらかじめご了承ください。
まず、1つに女性がカワイイというときは
カワイイと呼んでいいジャンルの中で発することがほとんどです。
たとえば、習字の筆を見ていてカワイイという人は少ないと思います。
それは習字の筆はカワイイジャンルのものではないからです。
でも、それが筆のデフォルメされた小さいキーホルダーだったらどうでしょう。
キーホルダー、デフォルメ、小さい
というカワイイジャンルに当てはまるので
これ「カワイイね」
となるわけです。
しかし、本人の中でのカワイイがカワイイジャンルのものではないこともあります、それは次の要素が大きいと考えられます。
第2に女性のカワイイは「好み」の部分一致であることがほとんどだと考えます。
ここがツイートと大きく違うと思ったところです。
「カワイイ」だけで買い物をしないのはそのためです。
「カワイイ」のあとにはだいたい言葉が省略されています。
「(このモコモコは好みで)カワイイ(けど、このロゴはイマイチだな)」
「カワイイ(けどこれ値段高いな)」
件の話にもあった通り女性の買い物は好みイコール欲しいではありません。
それは物を買うという行為に対しての考えるプロセスが女性の方が多い傾向にあるからだと考えます。
ここは件のツイートと共通するところですね。
よく男性が好きなものを買ってきて、奥さんに怒られるという構図があるのは
男性は好みイコール欲しいと考えやすいですが
女性は、好みと値段、置く場所など考える要素が沢山あるので
カワイイ(好みの部分一致)だけでは買わないという選択肢が生まれます。
また買物というものに対しての認識が違うということもあります。
色んな物を見て楽しむためにウインドウショッピングをして、本当に欲しいものがあったら買っても良いというのと、
ほしいもの、必要な物を買うために買物をするという違いだと思います。
カワイイはなぜ曖昧なのかということを疑問に保つ場合も多いと思います。
それには2つの理由が考えられます。
1つは曖昧なほうが「都合がいい」からです。
女性は共感の生き物です。
その理由は村社会で子どもを守りながら生きるために、周囲との調和が大事だったから、等と言われています。
また女性の思考回路のほうが複雑に感じるのも、妊娠して子どもを守るためには長期的に自分を安全に置くということを考える必要があったとも考えられます。
私は女性は実は長期的解決を求める傾向にあるが、それを言語化するのが苦手とずっと考えています。
ジェンダー的にも生物学的にもそういう傾向があるのではと思っています。
カワイイは女性の間で共感による連帯意識を持つのに重要なツールになります。
しかし、カワイイは部分一致なので、実はカワイイと思っている部分が違うことも多いです。
たとえばピンクのくまのぬいぐるみを見て
A「このくま(ピンクで)カワイイね!!(これがうさぎだったらもっと好みだったかも)」
と一人が言うと
B「ほんとだ、このくま(の顔)カワイイね!!(これがピンクじゃなかったらもっと好みだったかも)」
と言いますが、思っていることがそもそも違うということが起きます。
でも、同じものをカワイイと思うことを共有することで連帯感が生まれるのです。
ただ、誰かが発したカワイイものが好みではない場合
「カワイイジャンル」のものをとりあえずカワイイと呼んでいることもあります。
この場面に
C「そうだね、(これは好みではないけれど)カワイイ(ジャンルのものだよ)ね」
という会話が加わることもあります。
この場合、はっきり言葉にしてしまうと都合が悪いので、曖昧な方がいいのです。
他にも
自分がカワイくないからカワイイ物に対して穿った見方をする女性は、
好みじゃないけど、あーこういうカワイイもの女の子は好きだよね、はいはい。
というニュアンスで言ったり
本当はたまには女子っぽいこともしたいから、
女子っぽいことをしようとわざとカワイイジャンルのものを見にいこうという時もあります。
本当にややこしいですよね(笑)
でも基本的に女性が自分から発するカワイイは自分の好みと部分一致している!!
ということです。
でも上記の理由からカワイイ理由を明確に言語化することは少ないため、直感的にカワイイとは思っても
どこが?と言われてもわからない人も多いです。
それで、カワイイに対する対処法ですが、
「これは彼女の好みと部分一致しているんだ」
ということを受け入れるということがまず大事だと思います。
これは「自分のことを知ってほしい、できたら共感できたら嬉しい」というコミュニケーション方法であると思っています。
「こういうの好きなんだね」と彼女のことを知るコミュニケーションにすれば良いのです。
分析して決めつけてものにフォーカスして、こういうとこが好きなの?どこが好きなの?と第一声にいうのではなく、
受け入れたうえで、君の好みを具体的に知りたい、一緒に楽しみたいという態度で「どういうところが好きなの?」「俺はこっち好きだな」と加えるのは構わないと思います。
これをカワイイと言っている私カワイイ!!というのは違います。
それは随分穿った見方だと思います。
「これをカワイイと言っていることで私の好みを知ろうとして、私を見て、私とコミュニケーションして」
ということだと私は考えます。
まぁ面倒くさいかもしれませんけどね。
つまり「カワイイもの自体」を見てほしいのでなく、それを通じて「自分」とコミュニケーションをして欲しいということだと思います。
いわゆる男女のすれ違いの話で見くだしや決め付けによる誤解が多いと思っています。
そういうものを言語化することで解決していけたらな、と最近考えています。