TBSのNEWS23に出演します【2/22(月)22:54〜 】
先日、TBSの報道番組、NEWS23の取材を受けさせていただきました。
性犯罪の刑法改正に関してのニュースです。
私は性犯罪被害の当事者と支援者の立場でお話しさせてもらっています。
私は被害には複数遭っていて、
被害の話をいくつかさせていただいたのですが、その中で囲み痴漢の被害についての話と、法改正についての意見をお話ししています。
また、私がカウンセリングに通っている病院とカウンセラーの池亀さんにも取材に協力していただきました。
カウンセラーの池亀さんと、取材には参加しませんでしたが、主治医の朝比奈先生のおかげで自分の認知の歪みに気づき、
自分を大事にする、休むということを教えていただき、少しずつ自己肯定感を取り戻すことができて、
本当に感謝しています。
初めてカウンセリングを受けたときも
私の活動にも理解を示して応援してくださったことが本当に嬉しかったのです。
私は新聞は何度か取材を受けたことはあったのですが、テレビは実際に放映されるのは初めてです。
取材はとにかく凄く緊張してしまいました。
また取材の機会があったらちゃんと落ち着いて話せると良いな。
と終わって放映される前からそんなこと考えてたりします笑
そのとき話したことや感想も書いておこうかな。
私はここ2,3年ほど性暴力に関する活動は最小限に抑えていたので、
なかなかとっさに言葉が出てこないことが多くて、そのときのことを思い出しながら話していたんですが
その当時のことを思い出してつい涙が出てしまっていたこともありました。
止めてもらってちゃんと鼻噛んでから話せばよかったのにそのまま、取材を受けたので焦っていっぱいいっぱいになってしまったので
思っていることをちゃんと伝えられたかすごく不安です。
私は一時期ほとんど涙が出なくなってしまっていて、
ここ1,2年で涙を取り戻したので本当に些細なことで泣いてしまいます。
嬉しくても悲しくても、漫画読んでもアニメを見ても、
些細な家族の幸せなシーンや、頑張っているところや成長を見るだけで泣いてしまいます。
泣けるということは凄く嬉しい事なんだなと思っています。
だからあまり泣いているから辛そう、可哀想とばかり捉えられないと良いなぁ。
辛かったことも間違いなくありました。
私が辛かったのは、被害に遭った事自体よりもそれでPTSDを発症したり、
うつ状態で体調が常に悪く、
ストレスがかかると意識を失って倒れてしまうことでした。
それにより大学の保健センターで酷い扱いを受け、
「あなたが来るせいでみんなが迷惑している」「大学に来ないで」
と言われて、大学にあまり行けなくなったこと。
実際に迷惑なのはわかっているからこそ、辛かったです。
被害が辛いからではなく、倒れる症状があることによって電車にもなかなか乗れない、
やりたいことがたくさんあったのに、出来なかったことが多く、
たくさんの時間寝て過ごさざるを得なかったこと。
それが一番辛かったです。
取材などで性暴力のお話をするとき、いつも違和感を感じるのはいわゆるイメージと現状との違いです。
性暴力被害で長く苦しむのは、その事件自体を長く引きずっているとは違うことも多いのです。
一番長引くのは被害による精神疾患です。男の人が怖いという、わかりやすいものだけではなく
体調が悪いことが続きます。
それによって長く苦しむことで被害に遭わなければ普通に過ごせていたと考え、被害がより辛くなるのです。
そういうイメージとは違う現状を伝えて、どこに問題が在り、どこに生きづらさがあるのかを伝えられたら良いと思います。
性暴力被害経験について語る機会があると、
よく思い出させてごめんなさい、とか思い出さないように、と気を使っていただけてるのですが、
私は被害を思い出すことや語ることは特に辛いとは感じていません。
それだったら7年もこんな活動してないです(笑)
そう言われて腫れ物みたいにされてしまうことのほうがどちらかと言うと辛いかな。
たとえ過去が辛かったとしても、その経験が自分や人が前に進むために
役に立ったのなら私にとってはあってよかったことになるのです。
だから性暴力被害について語ることは私にとって恥ずべきことでも、辛いことでもないのです。
私の性暴力に関する活動の軸は、知ってもらう活動です。
性暴力がなくなるためには、どういう現状があり、何が問題なのかということをできるかぎり多くの人が認識することが必要です。
そもそも、性暴力が起こっている事自体や、性暴力に遭うというのはどういうことなのか、
どんな制度でどんな対応を受けるのか。
そういうことを全く知らない人が多いと思います。
まずそれに興味を持てる、知ることが大事だと思っています。
性暴力に関する活動をしていて感じることや経験、そこで得た知識は伝えることが出来ますが、
もちろん私は被害者のモデルケースではないし、被害者の代表でもなく、
私の考え方=被害者の意見ではありません。
だからこんな人もいるな、と興味を持つ思ってきっかけになれたらいいなと思って語って、活動しています。
気になることがあるなら、
これってどうなの?どう思う?
と聞いてくれたら嬉しいです。最低限の良識の範囲内でね(笑)
だからこそ知りたくなるような取り組みをしていけたらな、と思っています。
そういう人にちゃんと自分の考えや想いを伝えられるようにこれからも活動していきたいです。
NEWS23(TBSテレビ)